第10回 日本舞踊の世界
第10回 日本舞踊の世界
期 日:平成26年3月2日(日)
時 間:開演13時半(開場13時)
会 場:金沢市アートホール
出 演:金沢市内の舞踊家
藤蔭喜代枝社中
東柳会
藤間勘寿々社中
藤間勘菊社中
藤間勘佐萠社中
玲明会
入場料:2,000円(税込み・全席自由)
共 催:北陸舞踊協会・財団法人石川県芸術文化協会
後 援:石川県邦楽舞踊特選会・石川県邦楽舞踊協会
北國新聞社・北陸放送
司 会:小松妙子
番組
一、長 唄 七福神
藤間 奈緒美(藤間 勘寿々 社中)
藤間 直実 (藤間 勘菊 社中)
ご祝儀舞踊として品位の中に賑やかな振りがあり、七福神と名は付いていますが、蛭子と大黒の二人を踊る素踊りのものとして小曲ながら、見ごたえのあるものです。今回は二人立ちの舞台です。
二、長 唄 花吹雪
藤間 寧乃(藤間 勘佐萠 社中)
春まっさかり、桜色に染まる峰々、風が吹くたびにあらしのように舞い散る桜花、その中でそのひとときを楽しみまた惜しみながら、たわむれ遊び舞う様子を唄っております。
三、清 元 六玉川
若柳 暁治(東柳会)
若柳 翔稀(東柳会)
井手、高野、野路、調布、野田、千鳥の六つの玉川が詠みこまれております。道行、それぞれの川の風情、虫の音、砧、布さらしの振り等、変化にとんだ踊りとなっております。
四、長 唄 君が代松竹梅
藤蔭 都紀英(藤蔭 喜代枝 社中)
めでたいものの代表である松竹梅は、多くの「松竹梅もの」に作られているが、これは唄い出しの文句から「君が代松竹梅」変化のある曲で、はじめが松、次に竹、それから梅となる。今回は一人立ちで踊ります。
五、義太夫 寿萬歳
藤蔭 美緒(玲明会)
四季の寿の内の春の部で昔の「千秋万歳」の系統を引く地唄(上方舞)の萬歳をそのまま義太夫節につくり変えたものです。正月の行事をはじめめでたづくめの明るく賑やかな曲にのって、のどかにユーモラスな振りを軽妙に展開しめでたさを満喫させる作品です。
六、長 唄 八島官女
藤間 麻有(藤間 勘菊 社中)
浜の子 齊木 彩乃(藤間 勘菊 社中)
福森 成実(藤間 勘菊 社中)
平家が亡び零落して魚売りとなった官女の身の上話を舞踊化したもの。後は薙刀を持った官女姿になるという筋立です。
七、長 唄 老松
藤間 寿楓(藤間 勘寿々 社中)
素踊りの演奏曲として開曲されたもの。常磐津や清元は謡曲の老松にならい、始皇帝が松の木陰に雨宿りをして、その松に太夫の位を贈った事故を内容としているが、長唄は松に関しての詩句のつぎ合わせが主で、郭気分を唄ったり変化のある舞踊です。
八、新邦楽 新一つとや
藤蔭 都紀樹(藤蔭 喜代枝 社中)
若柳 一寿 (東柳会)
藤蔭 珠汐 (藤蔭 喜代枝 社中)
俗に「一つとや」と呼ばれる数え唄の形を借りていろいろの邦楽をメドレー式につなぎ、それによって変化の妙を楽しませながら春から秋にかけての情緒や風情の移り変わりを描写するという趣向です。